2019年夏季特集号
 


  

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 焦 点 豚コレラ野生動物侵入対策を強化
 
 7月24日に三重県いなべ市で、27日に岐阜県恵那市の養豚場で豚コレラ感染が確認された。国内32例目、33例目となる。三重及び岐阜の発生農場は、いずれにおいても10`圏内に豚コレラ陽性の野生イノシシが確認されており、監視下のもと毎日の報告を義務付けていた。さらに、29日には福井県越前市の養豚場で豚コレラの感染が確認され、豚コレラ被害が広域になるおそれが出てきた。現在、長野や富山など近隣県で豚コレラ陽性の野生イノシシが確認されていることから、農水省は豚コレラ防疫対策本部を31日にひらき、飼養衛生管理基準の強化のため、農場防護柵の設置等の野生動物侵入防止対策を義務付ける考えを示した。
 
 農林抄(論説)
 
   日本経済調査協議会の最終提言〈2〉
      −行政から独立した科学機関での科学評価が原点−
       東京財団上席研究員 小松正之
 
 
 世界で水産物の生産量や需要が伸びる中、日本の漁獲量は平成の時代に減少の一途をたどった。2018年の漁獲量は439万dで、ピーク時の35年前に比べて3分の1近くに落ち込んだ。「日本の漁業の凋落が著しく、メリハリがなく、時間を定めた将来目標・展望をかいた改正漁業法ではさらに衰退が加速する。・・・続きは本誌で
 
 夏季特集 国内産麦増産を本気で考える〈1〉     (季刊特集著者リスト
 
   大麦に含まれる食物繊維の生理機能について〈1〉
      −食後血糖の上昇抑制効果−
       大妻女子大学家政学部食物学科教授 青江誠一郎
 
      はじめに
      大麦の機能性研究:食後血糖の上昇抑制効果
      おわりに

     
つづく
 
   耐湿性が強い水田転作作物「ハトムギ」〈1〉
       全国ハトムギ生産技術協議会会長 手塚隆久
 
     ハトムギとは
     水田転作作物ハトムギ
     品種と栽培技術
     はとむぎの輸入状況

     
つづく
 
   “もち麦”と高β-グルカン大麦品種の開発状況と普及の展望〈1〉
      −大麦の作付面積と健康機能性―
       農研機構西日本農業研究センター畑作園芸研究領域
       畑作物育種グループ主席研究員 吉岡藤治
 
     大麦の種類と主な用途
     国産大麦生産の推移と現状
     大麦の健康機能性

     
つづく
 
   国内産小麦に対する消費者の期待〈1〉
       東京農業大学国際食料情報学部教授 板垣啓四郎
 
     用途に応じた増産が必要
     オープンカレッジ受講生の声から
     美瑛町の小麦工房を訪ねて
     実需者からの期待

     
つづく
 
 農業新技術の現場実装推進プログラム〈3〉
 
   スマート農業期待大きい施設園芸
 
     施設園芸の将来像
     果樹作経営の将来像

     
つづく
 
 大規模施設園芸・植物工場の実態〈2〉
 
   施設大規模化が明らかに
 
     規模の大きい事業者が増加
     光源により労働時間に大きな差

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
〔経営・構造〕 農水省が水田活用直接支払申請を再延長

〔畜 産〕 豚コレラ対策で野生動物侵入防止対策を強化

〔米麦・食品〕 取引量減少に農水省が難色示し堂島商取が本上場申請取り下げ

〔畑作・果樹〕 農福連携全国都道府県ネットワークが農福連携加速化宣言2019

〔林 野〕 林野庁が全国の「木育」事例集を作成

〔水 産〕 水産庁が新たなトド管理基本方針案示す