2019年4月15日号
 


  

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 焦 点 産学官連携のススメ
 
 農林水産省は4月8日、農林水産・食品分野における産学官連携ガイドブック「産学官連携のススメ」を作成した。農水省では農業・食品産業の成長産業化に向け、農林水産業・食品産業に他分野のアイディアや技術を導入し、新たな商品化・事業化に結び付けていく産学官連携等の取組みを推進している。産学官連携の支援策には、「知」の集積と活用の場、産学官連携協議会やアグリビジネス創出フェア等の予算事業を活用したものから、研究開発税制まで様々ある。同ガイドブックは、こうした産学官の取組みを、「入口(情報収取や接点づくり)」から「出口(事業化)」までの流れに沿って活用できる支援策を紹介している。
 
 農林抄(論説)
 
   外国人労働者活用の課題〈2〉
      ―新たな在留資格制度の創設を受けて―
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
 
 外国人労働者を雇用するには、外国人技能実習制度を入り口に始めるのが無難である。その場合、可能な限り、問題を起こしていない受け入れ機関を使うのが安全である。この外国人技能実習生のうち3年間の実績を積んだ者の中から「これは優秀だ」「これは雇いたい」と思うような人を新たな在留資格制度(特定技能1号)として日本に呼び戻し、外国人技能実習生のリーダー役として働いてもらうのがよいように思う。・・・続きは本誌で
 
 人と農村を守る〜災害に強い農村づくり〜〈10〉    (季刊特集著者リスト
 
   新しい「ため池防災支援システム」〈2〉
      ―地震・豪雨・氾濫解析システム―
       農研機構農村工学研究部門施設工学研究領域
       土構造物ユニットユニット長 堀 俊和
 
      ため池防災支援システムの解析機能
      ため池の地震解析システム
      ため池の豪雨解析システム
      氾濫解析システム

     
おわり
 
   地震災害と農業・農村の伝承〈3〉
      ―熊本地震の記憶から―
       熊本大学大学院人文社会科学研究部教授 山下裕作
 
      モバイル型GISと3Dモデリング
      VIMS農地基盤地理情報システムとは?
      熊本地震におけるVIMSと農地3Dモデリング
      限界と今後の展望

     
おわり
 
 農林水産研究イノベーション戦略
 
   世界トップのイノベーション創造
 
     実現を目指す4つの分野
     急速に拡大する世界の飲食市場
     食はイメージ先行から情報型に
     世界トップレベルの育種めざす
     バイオ分野では地域活性化
 
 食料の安定供給に係るリスク分析・評価
 
   食料供給停滞防ぐ対応方針示す
 
     生販消各段階が有事の備え
     強化すべきリスク対応策
 
 農業版女性が働きやすい職場づくりポイントガイド
 
   職場づくりをテーマに4編
 
     女性の労務管理のポイント
     話し合いで経営目標を策定
 
 スマート農業を社会実装する〈6〉
 
   農業データ連携基盤「WAGRI」
 
     スマート農業の将来像
     「スマートフードチェーンシステム」までも構想

     
おわり
 
 2019年度 農林水産新規・主要事業〈8〉
 
     林業成長産業化と生産流通改革
     新たな資源管理と成長産業化

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
〔経営・構造〕 集落営農実態調査で集落営農数が1万5000台割れ

〔畜 産〕 農水省が都道府県に毎年、家畜人工授精所の稼働状況を報告するよう通知

〔米麦・食品〕 全麦連が「もち性大麦」基準を制定

〔畑作・果樹〕 農水省が植物防疫法施行規則等を見直し

〔林 野〕 森林総研がリグニンネットワークを設立

〔水 産〕 17年の漁業産出額が海面・内水面堅調で1%増