2019年1月15日号
 


  

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 焦 点 フラワーアレンジメントで認知向上
 
 農研機構と茨城県立医療大学は12月8日、事故や脳卒中等により認知機能に障害を負った高次脳機能障害者が、フラワーアレンジメントで記憶力が向上し、その効果が3カ月間保たれることを明らかにした。認知機能訓練(SFAプログラム)は、吸水スポンジに付けた印に従って順序だてて、パズルを組み立てるように花材を挿す作業を行う。臨床研究では、16名の被験者の記憶テスト得点が平均12・7点から23・3点へと有意に向上した。さらに追跡調査した9名では3カ月後もテスト成績の向上効果が維持されていた。SFAプログラムに使用する印付きスポンジ(200円〜)は、全国の生花店やインターネットで購入できる。
 
 農林抄(論説)
 
   共創を基とする農村づくり〈1〉
       東京大学名誉教授 佐藤洋平
 
 平成30年は自然災害の多かった年として人々に記憶されるに違いない。7月に中国、四国地方を襲った記録的な豪雨、9月4日に徳島に上陸して関西空港も被災した台風21号、7月中旬からの連日の「災害級」猛暑、6月18日に大阪北部を、9月6日に北海道胆振地方東部を襲った地震など全国各地に多くの被害をもたらした。「災害大国」に私たちは暮らしている現実を再認識したのではないだろうか。・・・続きは本誌で
 
 新年特集 人と農村を守る〜災害に強い農村づくり〜<2>    (季刊特集著者リスト
 
   災害情報システムの現状と課題〈2〉
     ―都道府県が整備する災害情報システムの課題―
       防災科学技術研究所社会防災システム研究部門
       レジリエント防災・減災研究推進センター 主幹研究員 伊勢 正
 
      地域の実状を反映した地域防災計画
      高知県高幡地域
      多様性を反映できるシステムの提供
      操作説明と各自治体へのカスタマイズ
      多様性と標準化のトレードオフ

     
つづく
 
   人口減少時代の災害に強い農村づくり〈2〉
       慶應義塾大学環境情報学部教授 一ノ瀬友博
 
      生態系減災
      都市の拡大と津波被害
      災害リスクと土地利用
      防潮堤問題

     
つづく
 
   人と農林漁村を守る〈2〉
     ―災害に強い地域・人づくり―
       金沢大学人間社会研究域准教授 林 紀代美
 
      自分の地域に必要な情報を取得し、意識する
      災害を漠然と恐れていないか?
      妥当な備えにするために

     
つづく
 
 特定技能の在留資格に係る制度〈1〉
 
   基本方針と運用方針を閣議決定
 
     農業は5年最大3万6500人
     業種別に受け入れ上限示す
     大都市圏への就労集中を防ぐ
     受け入れ・共生総合的対応策

     
つづく
 
 2018年農業技術10大ニュース
 
      ため池防災支援システムを開発
      多収で倒伏や病害虫に強く飼料用米に適した水稲新品種「みなちから」を育成
      野菜用の高速局所施肥機を開発
      熱だけでイチゴ苗の病害虫をまとめて防除
      ロボットトラクタ対応のリバーシブルプラウ自動反転装置を開発
      未利用バイオマス資源でアメリカミズアブを生産、水畜産飼料化にめど
      培養不要で多様な作物に使える革新的な植物ゲノム編集技術の開発
      ウンシュウミカンのゲノム解読
      抵抗性害虫の出現を遅延させるための殺虫剤施用戦略
      コムギのゲノム配列解読を達成
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 米国通商代表部が新たな日米貿易交渉の目的を公表

 〔畜 産〕 BSE検査がリスク高い牛群限定に

 〔米麦・食品〕 農林中金とセコムが食品関連施設で食品防御対応で協働開始

 〔畑作・果樹〕 政府が「ホワイト物流」運動方針を策定

 〔林 野〕 日本CLT協会が2時間耐火構造のCLT構造による外壁で国交大臣認定

 〔水 産〕 政府が国際捕鯨取締条約から脱退