2002年9月15日号
 

  

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農林抄 (論説/米改革・水田農業振興戦略への提言)
 
   「今後の米政策転換で留意すべき点」  九州大学農学研究院助教授 鈴木宣弘
 
 生調研「中間取りまとめ」は、生産調整を「選択制」にするとしている。しかし、生産調整の「選択制」はすでに、新食糧法ができた当初から、何度も言われてきた。減反参加メリットの明確化は、本来、減反参加への選択を個々の農家の意思に期する側面をもつはずであるが、従来行われてきた措置はメリットを強化することで確実に生産調整目標を達成することが狙いであった。・・・



概 説 「2003年度農林水産予算概算要求」  政策の概説&論評
 
  「食・農再生プラン実施へ3兆5983億円」  週刊農林編集部
 
       トレーサビリティシステム導入に8億円
       構造改革加速化に6倍増1573億円
       食品安全性16倍増、イネゲノム研究107億円
       バイオマス戦略推進に290億円
       森林吸収源対策に17%増5352億円
       安全安心な水産物供給に4倍増442億円
 
 
特 集 「2003年度 農林水産主要新規施策の解説」
 
       食の安全と安心の確保
 
トレーサビリティシステムの導入/リスクコミュニケーション対策の強化/「食育」活動の総合的な展開/「ブランド・ニッポン」食品の供給体制の確立/BSE対策特別措置法の確実な実施に必要な体制整備等の推進/食品表示の信頼回復/安全で高品質な食品を供給する食品産業の機能強化
       農業構造改革の加速化
 
意欲と能力のある経営体への施策の集中/農業経営法人化の加速化等による多面的戦略の展開/農協改革の促進/次代を担う子どもたちの農業体験学習の推進/農山漁村における女性のチャレンジ支援と少子・高齢化対策/「食と農の再生」に向けての研究開発の促進/ストックマネジメント導入による農業水利施設の有効活用の推進/農地の有効活用と経営体育成に向けた生産基盤整備の新たな展開
       都市と農山漁村の共生・対流
 
多様な主体の参加による「美しい自然と景観」の維持・創造/新たなライフスタイルの実現に向けた都市と農山漁村の共生・対流の推進/バイオマス・ニッポン総合戦略の強力な推進
       森林・林業政策の展開
 
多様で健全な森林の整備・保全等の推進/地域材及び木質バイオマスの利活用の推進/林業の担い手の育成・確保/都市と山村の共生・対流の促進
       水産政策の展開
 
安全・安心な水産物供給体制の整備/我が国周辺水域における資源回復の推進/漁業の担い手の確保・育成と漁協の改革/水産物流通の効率化、加工業の体質強化/都市と漁村の共生・対流による地域の活性化
       次期国会提出法案