2002年1月15日号
 

  

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農林抄 (論説/野菜セーフガード日中合意への提言)
 
   「日中SG合意と貿易協議会」
       東京農大国際食料情報学部教授 藤島廣二
 
 昨年12月21日、農産ピン3品目(ネギ、生シイタケ、畳表)のセーフガード問題に関する日中合意が成立した。その概要は、@日本側は農産品3品目のセーフガード確定措置を実施しないこと、A中国側は日本産の自動車等3品目に対する100%の特別関税を撤廃すること、B両国の生産者等で構成する農産物貿易協議会を設立し、秩序有る貿易を促進すること、であった。・・・



特 集 「米と乳製品の輸出戦略」<2>
 
 〜水田農業の発展めざしたコメ輸出戦略<2>〜
 
   「米の輸出戦略構想」<2>
       国際農業・食料・貿易政策協議会理事
       国際農業交流・食料支援基金参与    白岩 宏
 
       米市場の現状
        (1)縮小生産スパイラルに突入したコメ生産構造
        (2)需給調整が難しくなった国内農産物市場
        (3)国際的なコメ市場の動向
       新しいコンセプトの概要
       付表3・コメ期末在庫量、付表4・コメ市場予測、付表5・輸入国のコメ需要予測

       
つづく
 
   「コメ政策の発想転換」〜減反やめて輸出米?〜
       九州大学大学院助教授 鈴木宣弘 (執筆2回目は米輸出について論じています)
 
       許容される財政負担額
       試算結果
       評価
       付表・余剰米隔離制度下における様々な競争水準におけるコメ市場の均衡解

       
おわり
 
 〜酪農の発展めざした乳製品輸出戦略<2>〜
 
   「乳製品市場の拡大に向けて」<2>
      〜乳製品市場拡大とハイブリッド化〜
       東京大学経済学部助教授 矢坂雅充
 
       ローカルなグローバル商品化
       アジアネット活用しブランド化

       
つづく
 
連 載 「米政策を考える」<2>
 
   「生産調整のポジ数量管理と転作廃止」
       東京大学名誉教授・日本農業研究所理事 佐伯尚美
 
       生産調整のポジ化とは何か
       ポジ数量管理の形態と特徴
       急がれる国産材の乾燥対応
       ポジ方式が提起したもの

       
つづく
 
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    政府が特殊法人合理化計画を決定。野菜安定基金を農畜産振興事業団に統合など(12/18)
 金融・農協
    JAバンク基本方針の概説<中> 自己資本4%未満は合併・譲渡。経営改善期間を問題別に設置
 構造改善
    諌早干拓事業計画見直しで長崎県知事が工事の本格的な再開を条件に了承、1月8日から工事再開
 
農産園芸
    農水省が土壌環境基礎調査速報まとめる。施設と樹園地でリン酸過多の傾向。施設はカリウムも高い
 畜 産
    欧州委員会BSE評価に農水省が「貿易問題に発展」など強硬に中止を求めていたことが明らかに(12/21)
 食品流通
    野菜セーフガード問題で日中首脳間で民間協議会設置等で合意。本発動は見送り、中国は報復関税中止(12/21)
 食 糧
    米作農家意向調査で9万戸の農家が生産調整しない意向示す。7割の農家が価格下落緩和対策求める
 
林 野
    林野庁検討会が山村振興のあり方について山村を資源循環社会モデルとするよう求める報告書(12/14)
 水 産
    農水省のノリ不作委員会が諌早湾潮受け堤防排水門を段階的に開門して影響評価調査が必要と報告(12/19)