2001年11月15日号
 

  

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農林抄 (論説)セーフガード期限切れへの論評
 
   「SG本発動に周章狼狽するな」
           農業評論家 土門 剛
 
 拙劣交渉ここに極まれり。農産三品に対するセーフガード(SG=緊急輸入制限)をめぐる対中協議のことである。ハナから相手に手の内が読みとられていて、喧嘩を仕掛けた方が矛をどう納めるか狼狽している。最初っから分っていたことだが、お粗末この上ない話ではある。・・・




特 集 「自然農法の提唱と砂漠緑化」<2>
 
   「自然農法の哲学と21世紀の農法」<3>
       〜理想の国づくり〜
           自然農法家 福岡正信
 
       米麦不耕起直播
       耕すな!
       国民皆農
       ユートピア

       
つづく
 
解説&論評 「“有機農業先進国”キューバに学ぶ」<2>
 
   「キューバの自然エネルギー革命」
           東京都大島支庁産業課主任 吉田太郎
 
       自然エネルギーでエネルギー不足補填
       サトウキビから多様なバイオマス
       ソ連崩壊で脱原発・脱石油政策に転換
       米世界に注目されるキューバのエネ政策

       
つづく
 
トピックス「市民版“諌早湾干拓時のアセス”」
 
   「市民らが評価に値しない事業と中止を提言」 週刊農林編集部 
 
 
 諌早湾緊急救済東京事務所、WWFジャパンらが「市民による諌早湾干拓『時のアセス』」と題する報告書をまとめた。諌早湾および有明海の現状を憂い、完了の独走による大規模公共事業の進め方と国勢のあり方を自ら行った「時のアセス」を通じて批判し、真の意味での公共性を求める市民、研究者が協力し、「事業の中止と防災対策は別事業として取り組むべき」と提言した。・・・
 
         底生動物の生息密度が激減
         海水導入で干潟再生は明らか
         防災の欺瞞、虚偽宣伝も追及

       
読み切り
 
トピックス「EUにおける狂牛病対策と牛肉消費」
 
   「牛肉消費完全回復まで最低2年」 週刊農林編集部 
 
         ドイツでは牛肉消費60%減
         「特別買上計画」めぐり紛糾
         牛肉生産抑制政策を採択
         牛肉価格回復、成牛価格軟調
         付表・EU加盟国の肉牛飼養農家支援策

       
読み切り
 
 
農林水産トップニュース
 
 総 合
    日本学術会議が農業と森林の多面的機能評価で「農業の多面的機能は約8兆2000億円」と答申(11/1)
 金融・農協
    全中が全国監査機構の設立大綱まとめる。組織代表は外部専門家登用し、独立性を確保など(11/1)
 構造改善
    農水省が東工区300ヘクタール造成中断を盛り込んだ諌早干拓事業計画見直し案を地元に提示(10/29)
 
農産園芸
    大分県「生しいたけ産地構造計画」<下> 菌床しいたけを県産クヌギ菌床使い秀品率15%増めざす
 畜 産
    酪農乳業情報センターが「加工原料乳価格形成の考え方」で相対基本に3月末終了など基本ルール策定(10/24)
 食品流通
    セーフガード暫定措置で日中協議が決裂。期限切れで輸入制限に「空白期間」(11/7〜8)
 食 糧
    国際備蓄構想研究会が米と小麦、トウモロコシを対象に国際備蓄し、国際食料援助機関が管理などスキーム(10/30)
 
林 野
    ITTOが違法伐採対策「持続可能な木材生産・貿易と森林法施行について」をようやく合意(10/29〜11/3)
 水 産
    水産政策審議会企画部会が自給率目標を「原魚重量」で算出する考え示す。目標は魚貝と海草を区分(10/31)