2001年10月5日号
 

  

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農林抄 (論説/ノリ第三者委員会中間とりまとめに対する論評)
 
   「諌早湾の水門開放調査を阻むもの」
           (財)世界自然保護基金ジャパン 菅波 完
 
 当時の谷津農水大臣が「諌早湾の水門を開放して調査をする」と発言したのが今年1月。これを受けて、いわゆるノリ第三者委員会が設置され、一時は、3月末までに水門が開放されるかのような緊張もありました。しかし、それから半年を経て、9月20日に示された委員会の「中間とりまとめ」は、水門開放調査の実施に向けての前進はほとんど見られず、全く期待はずれな内容でした。・・・




解説&論評 「農業構造改革推進のための経営政策」
 
   「選別政策打ち出す」 週刊農林編集部
           
       経営関連諸施策の再編
       ドイツに遅れること30年
       セーフティネットの整備
       対象経営は「認定者を基本」
       保険方式基本に3年間、調査検討
       付表・農業経営政策の見直し・再編

       
読み切り
 
特 集 「農業経営政策を評論する」
 
   「何か違う経営政策の方向」
           宮城大学大学院教授 大泉一貫
 
       生活重視の需要対応へ構造改革を
       決定的に弱い集「知」の仕組み
 
   「事実に基づいて議論したのか」
           東京農工大学名誉教授 梶井 功
 
       価格「変動」問題ではない。水準是正が問題
 
   「農業経営政策を読んで」
           社会基盤研究所主席研究員 藤澤研二
 
       消費者との交流・連携が課題
       自立型経営には保険方式
 
   「集中化・重点化すべきは農用地利用改善事業である」
           東京農工大学大学院助教授 矢口芳生
 
       誤っている政策ポイント
       有効でない収入保険方式
 
 
農林水産トップニュース
 
 総 合
    農林水産省が公共事業改革で、工期9年に短縮や採択後3年超は中止の方針決める
 金融・農協
    政府が銀行の株式保有額制限法を閣議決定。大量売却による株乱高下防ぐ銀行等保有株式取得機構設置へ(9/28)
 構造改善
    農水省が都市との共生へ「むらづくり維新推進対策」打ち出す。5年間で500地区、6000億円
 
農産園芸
    全果協が今年産極早生みかん出荷量を5%減の10万1000トンと見通す。摘果進度は79%(9/15現在)
 畜 産
    農水省が狂牛病問題で牛への流用実態等を踏まえ、輸入・国産肉骨粉の製造、販売を全面的に禁止(10/4)
 食品流通
    ペットボトルの2000年度のリサイクル率実績が35%と世界一に。再商品化製品は繊維がトップ
 食 糧
    農水省が米政策見直しで、減反を撤廃すると米価は8000円まで下落するとのシュミレーション公表
 
林 野
    林野庁が2000年度国有林決算を発表。単年度収支は16億円収入超過だが、累積政務は増加基調つづく
 水 産
    ノリ第三者委員会で農水省が開放条件に難題を提示。中間とりまとめでは、ノリ不作原因を「気象」と断定