特 集 「IT革命が農業農村を変える」 <1>
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農業・農村IT利活用体制の整備 <1> JA長野中央会総合情報システム室課長 曽根原 正 |
〜JA長野県グループの取り組み〜 |
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JANISネットの始動
県域アグリネット構想の目的と概要
付表・JA長野県ネットワーク構成概念図
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IT化は農業問題解決の糸口 <1> 農業情報利用研究会専務理事 田上隆一 |
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IT革命とは
IT革命の意義または効果
IT農業の可能性
消費者にとっての農業情報
農業生産情報システムの構築
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農産物認証システムのIT化 <1> 農業研究センター研究情報部上席研究官 二宮正士 |
〜山形県鶴岡市の事例「だだちゃ豆販売」を通じて〜 |
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生産情報入力しラベリング
生産・消費双方向で情報交流
産直・量販両面にメリット
付表・山形県鶴岡市における枝豆農家での認証システムとIT活用事例
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米国における農業分野のIT化 <1> 日商岩井(株)オーガニックグループリーダー 福井栄治 |
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生産現場におけるIT化の動き
経理処理の機能
農作業の工程管理
インターネットを活用した農業分野での情報技術
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ITを生かすも殺すも農業者の「姿勢」次第 <1> 社会基盤研究所主任研究員 藤澤研二 |
〜国内農業改革こそ最大のWTOだ〜 |
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はじめに
情報利活用の構造とポイント
農業にITを活かすために
付表・情報の提供から利活用の構造
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情報化が農家を変え、町を変えた <1> 内子フレッシュパークからり情報センター主任 森本純一 |
〜愛媛・内子町の取り組み〜 |
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POS導入し出荷調整
消費者の生の声が生き甲斐
付表・からり情報ネットワーク全体図
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農産物の電子商取引の現状と今後の展望 <1> ワイズシステム(株)青果物部門総括 山本謙治 |
〜電子商取引(EC)の取り組み事例の最新動向〜 |
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インターネット・ECの普及と農産物流通
農産物におけるBtoC
BtoC(小売)−ECの混迷と今後
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編集室
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本年の夏季特集号は、『IT革命が農業・農村を変える』を統一テーマとしました。ご承知のように、いま農業革命、産業革命に次ぐ産業文明の潮流といわれる、情報革命、いわゆるIT革命の大波が津波のように世界中を席巻しています。日本にも、いや日本の農業・農村にも例外なく、その大波が押し寄せようとしています。コンピュータや携帯電話など情報通信技術の飛躍的な発展を背景に、インターネットの爆発的な普及とそれによる情報ネットワーク化が経済の効率性、生産性を飛躍的に高め、産業経済だけでなく、社会、文化を大きく構造変化させる、世界大の経済社会のパラダイム・シフトを迫っています。 こうした情報革命による高度情報化社会のターニングポイントにあって、「IT革命の本命」といわれる農業・農村分野において、IT革命は、それをどのように変えていくのか、そのビジョンを明確に提示するとともに、農業構造改革―国際競争力の強化と農村の活性化へ、いかにITと情報ネットワークを最大限に活用していくか――食料・農業・農村のIT化戦略を早急に構築し、展開していく必要を迫られています。
いま、IT革命の象徴である電子商取引(EC)では、生産者と消費者との直接取引(BtoC)から、生産者・組織と流通・販売業者との取引(BtoB)へ、産直型のインターネット通販から、バーチャル・ショッピングモールといわれるサイバーモール、さらにそれが専門化した食品専門モール、ネットスーパー、そしていま、卸売市場取引をインターネット上で行うバーチャル市場におけるオークションなどプラットフォーム・ビジネスが起こりつつある段階にまできています。需要・供給双方が直接取引に参加できるネットワーク型市場取引とそれによる価格形成は、飛躍的に安くて早い取引を可能とし、市場間競争を惹起するなど、農産物・食品流通市場構造を抜本的に変革しようとしています。このことは、農業経営面では、農業経営者が直接消費者と、またネット仲介を通じて消費者や小売業者と結びつくなど、多様なマーケティングの展開、多様な販売チャネルの機会を得ることで、自分で作った農産物・加工品を取引し値決めできるなど作り売る自由度が増すとともに、多様な消費者・市場ニーズを生産や出荷量調整など農業経営にストレートに反映させることが可能となります。さらに経営革新と相俟って、地方自治体や地域農業団体が開設するホームページやショッピングサイトを通じて、地域の歴史や文化、景観、イベント、農産物・加工食品など地域資源情報を直接大都市、消費者に発信し、交流を活発化させることも期待されます。
このようにIT革命・インターネット革命は、流通・市場の構造変革や農業経営の革新を通じて、農業構造改革にインセンティヴを与え、農村を活性化させていくと展望されます。
本企画では、IT革命の震源地・アメリカにおける農業・農村のIT化事情やネット・アグリビジネス・モデル&ビィレッジ・モデルともいえるモデルケースの紹介を含め、食料・農業・農村分野におけるIT化の流れとビジョン、IT化戦略についてご提言頂いた。これらの提案、モデルケースが読者各位のIT化戦略の構築と実践に参考となれば幸いです。
週刊農林編集部
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